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  • 2015/01/18 (Sun) 10:37:45
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Re: 1月17日

淡路・阪神大震災には、犠牲者の数6434本のろうそくが灯されました。

その炎の色は暖かく、魂を包んだことでしょう。

 ろうそくの火が祈りの目へ灯る  こあめ

 祈りの目に灯る は流石です。

 震災忌の闇に魂が灯る  ゆ

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  • 2015/01/13 (Tue) 23:13:33
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Re: 1月13日

靴の跡わたしはここに居ない  こあめ
自分の靴跡を辿ると自分の過去に戻るような気がします。
靴跡追えば夜が明ける  ゆ

靴の跡流れ素足はここにある  こあめ
小さい頃の泥遊びは楽しかったこと
田の泥の滑らかなこと
濡れた足洗うとしわになる  ゆ

冬の轍に夏の草  こあめ
田舎なのでしょうか、轍がある道とは、今は夏の緑も枯れてうつろです。
轍の水に落ち葉浮かぶ  ゆ

サイレン赤信号を通り過ぎてった  こあめ
救急車両は赤信号も治外法権ですかね。
サイレンがドップラーと過ぎてゆく  ゆ

塩花ひとのいたところ  こあめ
清めた場所には人の霊が去らないのでしょうか。
穢れた心は酒で漬ける  ゆ

塀の低い庭からさくらんぼう  こあめ
他所の庭からさくらんぼが覗いているのでしょうか。
濡れた道に散るのは千両の実  ゆ

抜けた羽根で包まれおやすみ  こあめ
鳥は己の羽根をむしって巣に敷いて卵を孵しますね。
お休みの言葉温かく寝る  ゆ

押して潰して花を遺す頁  こあめ
本棚から出す時に、押し花や草が出てくることがあります。
本を棺桶にして四葉閉じ込める  ゆ

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  • 2015/01/15 (Thu) 09:13:38
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Re: 1月14日

日が出て日へ向く  こあめ
朝日が出れば、生き物はその光に向かいます。
人もでしょう。
日に向かう手が合掌  ゆ

透明だから青く映る  こあめ
科学的には吸収するあるいは乱反射する色の光の補色が色に見えるようです。
空も水も。
にごり水に映る夕陽が真っ赤  ゆ

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  • 2015/01/08 (Thu) 23:35:36
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Re: 1月8日

手の内のしわを握る  こあめ
人はじっと己の掌を見詰め、握ってみるときがあります。その中に一握りの砂がなくても、しわだけであっても。
つかむものがない時は天をつかむ  ゆ

首を長く蕾ふくらむ  こあめ
桜のつぼみでしょうか。シデが長いのは。
引っ込めた首伸ばして世間を見る  ゆ

指でちぎれる花の首あおい  こあめ
この時期の花で、首が青いのはクリスマスローズでしょうか?
花は散らしても気持ちは散りはしない  ゆ

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  • 2015/01/09 (Fri) 21:57:51
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Re: 1月9日

こあめに追いつく連れ句なし

一輪咲いて蜜がある   こあめ
花一輪にまなざしを向けて、よい面を見ることが良いですね。
虫もいないこの季節の花の蜜はどこに行くのでしょうかね。
殻の隙間に緑がある  ゆ

しずかな夜時計の針は行く   こあめ
私は、光や音に敏感で、カーテンも遮光二重カーテンにし、時計も音なしを選んで買うのですが、新聞配達の足音に起きてしまうのが困ります。
時は人間が発明したものの中で、もはや神格化されていて、多くの人が支配されていますね。
私の好きな箴言があります。
時間を無駄にしないのは時間だけだ

ツララが融ける昼の日差し  ゆ

おむすびを作っていた手をひいて歩く  こあめ
ホームでは、台所を手伝ってもらうのも有効なリハビリですね。
孫のおむすび孫の手の大きさ  ゆ

昨日歩いた道を走る  こあめ
今日は寝坊したのでしょうか。
林の道はキジバトの速さで歩く  ゆ

破片を拾う花だった  こあめ
道のきれいな色を拾ったら花だったのですね。
光を拾えばワッシャーだった  ゆ

給料をもらうため笑っている  こあめ
ヒトの哀しみは生きるためには尻尾を振らねばならないのですね。
いい眼差しです。
旨そうなお皿に恋話も後

かっこつかないまま0時になった  こあめ
何の格好をつけようというのでしょうか。寝る時間なのに。
合わない髪型とっかえひっかえ  ゆ

枝ごと落ちて頭に青葉  こあめ
このシーズンに青い葉が落ちてきたのでしょうか。それも枝のまま。次は植木屋さんが落ちてきそうです。それとも樹に登ったのはこあめさん?
前の丘も葉が落ちて薄毛  ゆ

雪をめくる羽ばたき  こあめ
雪原に鶴ではないでしょうが、鳥の羽ばたきで、雪が舞ったのでしょうか?
枯れ葉蹴って女のハイヒール  ゆ

安い傘が透明  こあめ
最近はチャイナ製も人件費の高騰で、百均でなく、結構高いですね。
安くても透明なので、前が良く見えます。ただ風で一発です。
あれこれあって百均は百貨店  ゆ

閉めた窓へ鳥の声  こあめ
冬の空気は乾いているので、音が響きますね。ヒヨドリ等の鳴き声が耳に刺さりますね。
結露の窓に鳥の影  ゆ

押して潰して花を残す頁  こあめ
押し花でしょうか。古本を買うと時に押し花や落ち葉が挟まっていることがあります。
古書店もそのままにしていることもあるようです。
人は押し花にならない捨てられる  ゆ

人の形に流れる  こあめ
深読みすれば、ヒトは多くの煩悩を持ったまま生きてゆくしかないと。他人が行く方向に流されるものだという、大きな句です。情に竿させば流されますね。
ベッドの起きた形に潜り込む  ゆ

夜の椅子に明かり点っていた  こあめ
机でなく椅子が灯りに照らされているのでしょうね。
椅子の背が我背の曲がり  ゆ

目の奥が見えない  こあめ
まぶたを閉じるとまぶたの裏の血管色で赤く見えますネ。眼の奥は網膜ですから、写真でなければ見えませんが、己を観るということでしょうか。
己を翻れば仰向けに転ぶ  ゆ

白い部屋の角を見ている  こあめ
これはかなり重症です。隅に拘ると自分を追い詰めることになります。
空の角が痛い高層ビル群  ゆ

鍵穴埋める残暑  こあめ
ちょっとシュールです。寒の内に残暑ですか? 残照なら頷けますが。
人は鍵穴ではない何でも開けられない  ゆ

罪作るこの口でまんじゅう食ってる  こあめ
いらいらするする時には甘いものを食べると言葉が甘くなるといいのですが。
分かり易さ定番の句です。
手のつなぎ方で口げんか  ゆ

そうとは知らず秋の蛍となり  こあめ
季節外れの虫や狂い咲きの花ほど、痛々しいものはないですね。
それでも灯りを人の心に点そうという蛍は、応援したくなりますね。
道で出会った狸に手を振る  ゆ

たいぎぃたいぎぃ生きてしまう  こあめ
広島弁はいいです。大儀であったは時代劇ですが、年とって体がしんどくても生きてゆかねばならないのは生きる業ですね。
いびせい女のくたばらない口  ゆ

うなずくことはできる  こあめ
母も声をかければ、頷いてくれますが、分かっているのかどうだか。こういう高齢者は、特殊詐欺や金売買には楽でしょうね。
未年でも首振り張子人形  ゆ

眠れない枕のしわを伸ばす  こあめ
寝そびれた枕は、しわくちゃになります。いい句ですね。
眉間のしわ取れないままに古希越える  ゆ

手を洗う貧しいまま   こあめ
一握の砂みたくな・・・自分は水仕事で冬は指先が割れて痛くなります。ままは芸がないかなと。
一人分の米洗う手のひび割れ  ゆ

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  • 2015/01/07 (Wed) 18:27:08
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Re: 1月7日

  • koto
  • 2015/01/08 (Thu) 14:36:06

痛む頭湯からはみ出す

掲句をいただきます。

Re: 1月7日

編集などあり、対応が遅れて申し訳ありません。

煙草一本もらい火だけはある   こあめ
女性がタバコに火を点けて男に渡すというシーンが映画にありますね。
火だけはあってもタバコがないというのとタバコだけはあるというのでは、同じ結果でも火だけの方がなにか切ないですね。
線香に嫁のライターがある   ゆ
凪いだ日の線香の煙が真っ直ぐ  ゆ

狂った人並んで座れば正気の笑顔  こあめ
認知症もレビー小体型は、幻想があるので、話がチグハグになりますね。無理に違うというと、こちらに不信を持ちますので、話を合わせるのが良いようです。どうせ、私たち自身でも必ずしも正しいものが見えてないことは良くあることです。
だんだん赤ちゃんになって土に帰った母  ゆ

老女ひとり大丈夫ですと無い目玉から涙  こあめ
白内障などでは、眼が見えないと余計に不安でしょうね。
初めての街で視覚障害者に道を教えられ  ゆ

痛む頭湯からはみ出す  こあめ
偏頭痛などは血管が広がると症状が加速されるので、頭は冷やしておいた方がいいですね。
狭い湯船で大きいな態度  ゆ

裸を舐めた男も年を越したらしい  こあめ
女性の方が肌感覚が鋭いのですが、男は鈍いのでしょね。
裸をなめても女をなめたらいかんぜよ  ゆ

冬の水あたためる日はまだ山の向こう  こあめ
凍った心を融かすのは真心しかないのですが、悩ましいのは、真心は必ずしも感じることができないものなのですね。
ありのままでいいと鏡に応える  ゆ

七つの草をくたくた湯がきお疲れさん  こあめ
七草粥は廃れましたが、スーパーでも素材をセットで売っていますよね。さっと茹でた方がしゃきっとして色もいいのですが。
野菜高騰で毎日白菜と大根  ゆ

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  • 2015/01/06 (Tue) 15:19:19
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Re: 1月6日

 いぬる言うて畳の尻あがらん  こあめ
懐かしい廣島弁、畳にお尻が張り付いているんじゃけん、ですね。方言を使っていい句ができるという見本ですね。
 もうお茶もみてるけんで尻が上がる  ゆ

 晴れて雪の足跡のぼった  こあめ
青空と雪原はベストマッチですね。足跡登ったが良いですね。
 快晴の赤い屋根に雪残るトリコロール  ゆ

 うちのくちびるさむいんよ  こあめ
史記の「唇破れて歯寒し」を思い出しました。
広島の女性が「うち」と言うのはかわいいのです。
唇だけがさむいんと言うのは風があるからでしょうね。ただ句にされると財布が寒いと言うのと似て、何か淋しい理由があるのでしょうね。気になります。
 布団たぐれば股に隙間風  ゆ

 寝転んだだけで夢を見た  こあめ
疲れたので、ちょっと横になったら眠ってしまったという図でしょうか。夢の内容があればもっと面白くなるかもしれませんネ。
 転寝のテレビの画面変わっている  ゆ

 一人居のわずかな遺品に結婚式の写真  こあめ
遺品と言うので、ご両親のでしょうね。しみじみ感があって、一人居が利いていますね。
 骨壷の母の視線が重い  ゆ

 鳩が遠くを見ている  こあめ
鳩の視線の先に平和が見えるのなら結構ですが、何を考えているのでしょうね。
 平和の象徴が餌に群がる  ゆ

 パーしか出せないひとに負けた  こあめ
じゃんけんに絶対勝てるやり方があると聞きました。お年より相手では、負けなければなりませんね。手の内が分かっている人相手にマジになっては大人気ないですし。
 こうすればこうなると言う道を行く  ゆ

Re: 1月6日

  • koto
  • 2015/01/08 (Thu) 14:41:00

うちのくちびるさむいんよ

掲句をいただきます。

新装開店のご挨拶

風がなくとも、足元が冷える季節となりましたが、皆様にはお変わりないこととお慶び申し上げます。

しばらくお休みしていたこの随句ネット、古戸暢さんのお力で復活することができ、またとても素敵な投句版になりました。
「草原」は私だけで成り立っていることは全くなく、多くの人のお力で成り立っていることを改めて感じている昨今です。

さて、この掲示板を開くに当り、お願いがあります。

★この場は、随句(自由律俳句)の研鑽の場として、多くの方に参加してもらうために、以下のことをお願いします。

「草原」会員ばかりではなく、その他の方の参加も歓迎します。
ただ、投句や質問など歓迎しますが、ぜひこれが皆様のためにあるのであって、誰か一人のためにあるのではないことをご承知置きください。

できれば、1日五句以内にしていただければ対応がし易く、また、編集時や家内のことで多忙な時には、お返事が遅れる場合がることお許しください。
またその場合には、「草原」の会員やその他の方からも積極的に意見を述べていただくことをお願いします。
とりあえず以上です。

御礼

やはりこあめさんが最初のお客さんでした。
うれしいです。
最近編集していて、ここを見ていませんでした。
申し訳ありませんでした。

走り抜く高速の雲オレンジに少しグレーかすれゆく   こあめ
実景ですね。最近の気候は思いがけなくも激しく、雲が飛んでいるうちに陽の光が怪しくも色彩を放っているのですね。
いい眼差しです。惜しまれるのは言葉に意味のダブリもあり整理するといいでしょう。
初日の出に羊雲がない   ゆ

屋根の雪解け水滴り山門を潜り抜けよう   こあめ
冷たい水滴が襟足に落ちるとぞくっと冷たいですね。
風呂場の天井から薄い頭に気付け薬   ゆ

道を開け笑み傾け合う参道の冬の日   こあめ
細い道を譲り合う景はほほえましいですね。
路を分けあうみやげ物の通路   ゆ

このまま白いセーターで待つ   こあめ
状況が見えにくいのですが、約束の白い色を相手が見つけてくれるような初めての出会いでしょうか?
風の街はタートルに顎を埋める   ゆ

白いソファー狂ったひとと膝を並べるうなずき   こあめ
狂うとは穏やかではありませんが、認知症などは、正確でない時計のようにくるっていると言うのでしょうね。やさしくお互いを認識し合うのですね。
同じものを並んで見ているだけで愛   ゆ

板敷きへ預ける体呼吸している   こあめ
これはいい。フローリングに仰向けに寝ていると自分の呼吸に生存を実感しますね。
冬の大樹の息遣い   ゆ

橋の上から手を振る   こあめ
陸橋か川の橋か、下に人を見ると手を振りたくなりますね。
天国から下界を見下ろす天使のように。
母を亡くした自分に手を振る   ゆ

歩く足の先すれちがう   こあめ
歩いていて眼を下に落すと足先が互い違いに出てきますね。自分の体ですらすれ違うから前に進めるのですね。
拍手すれ違ってばちっと当たる   ゆ

鞄の中に手書きの明日がある   こあめ
予定表がある人生は明るいです。
この句も良いですね。分かり易くて。
明日の予定宙にメモル   ゆ

寒い寒い寒い寒い死にはしない   こあめ
最近は寒さに弱くなりました。暖かくなり始めると花粉が始めり、弱り目に祟り目です。
山頭火の句の「安か安か寒か寒か雪雪」を思い出させますね。
冷える夜にホームレスが凍え死にすることもありますね。
さむいよさむいよ一人の足元   ゆ

脱いだコート黒く私の形   こあめ
寒い部屋に着替えたコートが自分の抜け殻のように座っていますね。
命に去られて蝉の抜け殻   ゆ

焼き菓子甘い噛み砕く   こあめ
焼き菓子はやっぱり、ハラダのホワイトチョコ・ラスクですね。
マキシムのミルフィーユにてこずる   ゆ

風邪のきしむ体おいしい水に咳き込む   こあめ
風邪で熱もあり喉にも違和感があり、水がおいしいのですね。それでも風邪の身受け付けない喉が苦しいですね。
体の水分鼻水となって果てしない   ゆ

また働きながら年を越す雪は無し   こあめ
体調が戻ってもとの仕事に復帰して、年越しの外はいつもの空ですね。
誰も来ない元旦の空から雪   ゆ

バスの入り口冬の風も入り   こあめ
バスも田舎の電車もドアが開くと風も入ってきて、雪国ですと雪まで入ってくるので、一両の一箇所しかドアは開きません。桜の花びらと入ってくるのは美人だと思いますけど、
木枯らしと一緒ですと、貧乏神みたいに嫌われますね。
暖簾の頭は暑く足は冷える屋台で酔う   ゆ

夜業の月へ窓を開ける   こあめ
できてる句ですね。
今日は終わりの月の冷たい眼   ゆ

ひとりでないものがひとりをみつめろとのたまう   こあめ
いやあ、誰しも究極孤りぼっちですよ。
期待は大方外れます。
これ以上の孤りはないスマホ相手   ゆ